ヨーロッパ旅行5日目①

    ヨーロッパ旅行5日目の今日はチェコチェスキークルムロフへ。

    到着は11:30。まず始めに昼ご飯を食べる。

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    ツアー予定表には今日の昼ご飯に『マスとポテト』と書いてあり、伝統料理かなと思いながら楽しみに待っていると届けられたのは

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    そのまんま『マスとポテト』

    その感想は美味しかったととても浅いコメントだけ残しておこう。昨日の学びからチップはしっかり残しておいた。

 

 

 

    その後、広場や様々なお店を見て回ったり、塔に登り見下ろす景色を楽しんだ。この街は『世界で一番美しい街』と言われているらしい。


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    そこでふと、

 


「ヨーロッパは『世界で一番』ってフレーズ多いな。」

 


    と少し思った。

 


「一番かどうかは人それぞれじゃねぇのか?そもそも美しいとは何なのか?」

 


    とも思った。

    こんな事を思う僕の心がそもそも美しくないんだろうか。伸びた髭を1本1本丁寧に触りながら、『美』とは何かについて考えたが答えは見つからなかった。

 

 

 

    そこで、街のある店の前に立っている白髪の渋い爺さんに聞いてみた。

 


「爺さん、『美』って一体何なんだ?教えてくれよ、わかんねぇんだ」

 


    しかし、爺さんは無言のまま。前だけをじっと見つめている。ハゲた頭頂部には少しばかり雪がかぶさって寒そうだ。いつからそこでじっとしてるんだろうか?

    その爺さんは目を引く存在で、道行くお客さんもどんどんと店に吸い込まれていく。

    そこでハッと気付かされたんだ。

 


    答えは簡単だった。美しくなろうとする努力、そしてその姿勢がもう既に美しいんだと。

    つまり、過去の醜い戦争で失いかけた美しい景観を取り戻そうとした歴代の人々の努力、そして姿勢が評価され美しいと呼ばれるのではないか、という結論に至った。

    現代においても、人に認められたい、褒められたい、よく見られたいといった欲求から髪型をセットしたり、ファッションを考えたり、化粧をしたり、、、

    その努力、姿勢が美しくて愛おしい。そうか、そういう事だったのか。

 


「爺さん、気付かせてくれてありがとう。元気でな。」

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    そして、僕は嬉しくなり、笑みをこぼさずにいられなくなって小走りでチェスキークルムロフを後にした。

 


②に続く