ヨーロッパ旅行6日目
起床後、身支度を一通り終え、最後に小さい鼻くそをベッドの横の壁に付け、ホテルを出た。
午前10時ごろ、アンドレ教会の鐘が鳴り響く。
これは日曜午前に行われるカトリックのミサの時間を報せる鐘である。聞き慣れない高音に左耳を突かれながらも、右耳のイヤホンでガイドさんの行う"慣れすぎて棒読みになっている説明"を聞いていた。
昨夜降った大雪が積もり、凍っている路面を何度も転びそうになりながらツルツルと進む。
「今までスベり知らずのこの俺がこれほど苦戦するとは。。燃えてくるぜ。」
と自分だけが熱かったようで周りの皆には色々な意味で寒がられていた。
最初に向かったのは映画『サウンドオブミュージック』の舞台にもなったミラベル宮殿の中の庭園で、恒例の写真タイム。
この辺りで段々と気付き始めている事が1つある。そう、僕は「写真を撮る事に全く興味が無い」という事である。しかし、この旅行の趣旨を根底から覆すこの気持ちを自分の中でボコボコにして沈めた。
そのように僕が心の中で戦っている間に、友達は女性4人組に写真を撮る事を頼まれていた。
「こいつは人が良いなぁ。」
と思っていたら、友達が俺に一言
「ニヤついた時に唇切れた。」
前言撤回。変態すぎる。こいつも一緒に沈めてやりたかった。
その後は、ホーエンザルツブルク城から市街地を見下ろしたり、モーツァルトの住んでいた家を訪れたりした。
自由時間になると、イタリアン料理の店に入りピザ(耳以外)を食べ、ザッハホテルではザッハトルテを食べた。
メニューが楽譜みたいで、豪華なシャンデリアもとても雰囲気を醸し出していて素敵だった。
今日は町が素敵な事はもちろん、友達が変態だって事と自分は写真に興味がゼロという事を知れて刺激的な1日になったなぁ。(ホテルの清掃レベルも)
ホテルに帰って4時間ぐらい2人でNumeronをして、この日が終わった。ホテルで遊んだ時間が1番長い事は触れないで頂こう。