ヨーロッパ旅行5日目②
晩御飯は自由との事だったのでホテルの近くのマクドナルドへ。
「あらやだ、こんなマクドナルドは初めてだわ。」
思わずオネエ口調になってしまったのは、そこに自分の身長を遥かに超える大きさのディスプレイが自信満々にそびえ立っていたからだ。しかも、数台ある。
「どうして大きくなっちゃったんですか。真面目にやってきたからですか。」
こんなにワクワクさせる事がここにはまだまだある。僕は身震いせずにはいられなかった。
もうお気付きの人もいるかも知れないが、このディスプレイでメニューを決めてタッチして注文するのである。
クレジットカード払いの場合はここで、現金の場合はカウンターまで行く。
そして、番号札を取って用意が出来ると席まで持ってきてくれるサービス。海外では普通になっているそう。
これだと間違いなく行列も出来ない。席の取り合いも無くなる。早く日本でも導入してくれ。そう願ってやまない。
席に着き、ゆっくりとクォーターパウンダー(日本では売ってない)をむしゃむしゃと頬張っていた。言うまでもなく美味い。最近は運動もしておらず、高カロリーを摂取してるという罪悪感に苛まれながらも、むしゃむしゃと頬張っていた。ここだけの話だが、もしかしたら、食べている途中にむしゃむしゃと言っていたかも知れない。
そんなむしゃむしゃしてる僕に隣の金髪レディが話しかけてきた。しかし、全く言葉がわからない。オーストリアはドイツ語が公用語なので、本当に何も聞き取れず、感じ取ることすらも出来なかった。むしゃむしゃと言ったような気もしないでもない。sorry.
その様子を察知したようで、おそらく英語に切り替えて話しかけてくれたが、わからない。ひたすらに。
出発前に「U.S.A.」を踊ったら何とかなると思ってた自分を殴りたいと思った。ひたすらに。
「Can I look?(見せて!)」
だけ聞き取る事が出来、全てが解決。
僕のクォーターパウンダーに興味あったのね。クォーターパウンダーって言っても通じず、実はそれはロイヤルバーガーと言うらしい。
とりあえず、デリシャスとだけ伝えておいた。
しかし、後で気付いたのだが、恐らく彼女が1番伝えたかった事は、
「Ich liebe dich」
こういう事だったんだろうな。
ありがとう、パツキン。